代表挨拶
株式会社サトウ塗工社
代表取締役 佐藤 慎一
先代が老舗の塗装店に丁稚に入り、昭和39年に22歳で独立したことでサトウ塗工社は始まりました。以前の建物は多様な木材が使われており、それを少ない種類の塗料と刷毛を使い分け、塗装職人の技術と経験で仕上がりや耐久年数が決まっていました。この頃の弊社の事業は、戸建て住宅が主でした。
バブル期において有限会社を設立した頃より、工務店や建設会社の下請けとして、店舗施設やマンション等の施工が主となり、この頃より、内壁はプラスターボードが、外壁は窯業系、ALC等の建材が増え、塗装方法もローラー塗が主流となり、下地処理の技術が仕上がりを左右し、要領に従った均質な施工が求められています。
株式会社に組織変更し、事業の進化を推し進めた結果、国や県発注の橋梁・水門等の土木工事や、学校・庁舎・文化施設等の改修工事といった公共工事の元請としての施工の比率が高まりました。
塗装も時代・気候・構造物の移り変わりとともに変化し、多機能型塗料等種類も増え、職人の経験で培った技術の部分だけでなく、数ある仕様・塗料の組み合わせの中から、現場に必要な性能を持った塗料を選択・提案するといった知識的な部分も求められております。
ただ色を塗って外観を決めるだけではありません。建物を風雨や日光等から守り、期待される耐用年数の間、建物を維持する重要な役割もございます。また、マニュアル化された施工方法はありますが、同じ材料でも素材の種類・状態によって仕上がりが変わるものもあります。経費を考え要領や材料の使用量を守るといったことに終始するだけでなく、職人としてのプライドを持って納得できる仕上がりにすることで、その先にあるお客様に満足していただけるよう努力することを大切にしたいと考えております。